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こんにちは。 

 私たちは好んでPanasonic FZH1/FZ2000を普段から映像制作で使用しています。 


2016年11月に発売したもので、コスパがとてもいいので1年ほど使っています。 多分持ってる方は少ないと思います。

Panasonicのカメラのラインナップとしては、フラッグシップモデルのGH5の兄弟機というところでしょうか。 これはどのミラーレスカメラとも違って、写真ではなく、映像に特化したカメラと言えます。


 今回はどなたでもわかるように簡潔にFZH1のレビューをしようかと思います。  



◯スペック 

センサーは1.0型と小型センサー。このセンサーに2010万画素なので、暗いとこは苦手となります。 レンズは一体型となっており、開放F2.8ー望遠端F4.5です。また、24mm-400mmという広角から望遠、加えてマクロ撮影まで可能です。ものすごいレンズだなぁと思います。


 ◯メリット  

・NDフィルター(1/4 - 1/64)

 光量を落とすためのNDフィルターですが、本来現場に合わせて購入して付け替えたりしなければならない代物ですが、FZH1にはもともと内蔵しています。動画の撮影では、シャッタースピードを一定にしたいので必須のアイテムなんです。1/4から1/64まで光量を落とすことが可能です。


・機動力の高さ


・ライカのレンズ 

 LEICAというドイツの高級カメラメーカーのレンズを使っています。 


・幅広い映像フォーマット


デメリット  

基本的にセンサーが小さく、レンズの替えが効かないところが原因で起こるデメリットです。 


・暗いところに弱い   

  センサーが1.0型、加えて開放F値が2.8のため、どうしても暗いところが苦手となります。  


・写真は苦手   

 ボケ感がもっと欲しいところですね。これはセンサーが小さいため仕方がないところです。フルサイズのようなボケ感を求めるのであれば、やはりレンズ交換式のラージセンサーカメラやF値の低い単焦点の使えるカメラを選択するのが吉でしょう。  


・手振れ補正がたまにうまくいかない   

 ある焦点距離を超えると、手振れ補正がうまくいかず、カクッ、カクッとなってしまうことがあります。これはPanasonicさんに改善してもらうしかありませんね...しかし基本的に手振れ補正はとても優秀で、引きの画であれば手持ちでもほぼ静止させることができます。


・V-log  

FZH1はGH4、GH5と同じくアップデートすることでlogでの撮影が可能となります。(logとはなんぞ?という方は、また記事を書くのでお楽しみに!)  logは簡単にいうと、色を編集で調整しやすいモードということです。ホームビデオとドラマ、映画がなぜ違うように見えるかご存知でしょうか。もちろんカメラの性能が圧倒的に違うのはありますが、撮影後の色味などの編集(カラーグレーディング)によって映画のような非日常的な映像を演出しているのです。 


以下の映像は全てFZH1のV-logで撮影し、編集、カラーグレーディングしました。

この阿波踊りはたまたま空港にいたら鉢合わせただけで、わざわざ撮りに行ったものではありません。突然踊り出したので、「これは撮らねば!」と思い撮影していました。レンズ交換式だと、まず間違いなくこのような映像を撮ることは難しいです。このような機動力が、FZH1の大きな武器と言えます。


下の映像は左半分が色補正済みのもので、右半分がlogで撮影したものをそのまま書き出したものです。


 Premire Pro CCやDavinci Resolveといった映像編集ソフトでカラーグレーディングが可能です。  


以上のようなことから、FZH1はこのような方々におすすめです。

・イベント撮影などゲリラ的に映像を撮る人(事前に何も考えずに当日思いつきで撮影する人) 
・写真メインではなく、映像メインでがっつりやる人 
・お金がない人(レンズをプラスで購入する必要がないので)       


  以上です!

次回もお楽しみに!

みなさまこんにちは、Film.hmです。


今日は動画を作成する際に一つの重要なポイントとなる「文字」についてです。


動画やサムネイルとなる写真に文字を入れる際、気をつけるべきポイントはたくさんあります。例えば、タイトルの内容に始まり、文字のフォント、文字同士の間隔であるカーニング、行間、色、大きさなどが挙げられます。今回は人を惹きつけるタイトルに必要な要素のうち、フォントにフォーカスしてみようと思います。


我々が普段用いる一般的なフォントは、欧文フォントと和文フォントに分けられます。まず今回は、よく使われる欧文フォントについて簡単にご紹介したいと思います。


1.Adobe Clean(サンセリフ)

私たちがとてもお世話になってるAdobeの名前のついたフォント。Adobe Creative Cloudのフォントで使われているため、一度は見たことのあるフォントかと思います。

(画像:https://www.adobe.com/jp/より)


2.Futura(サンセリフ)

かわいいと評判のFutura。非常に一般的に広く使用されているフォントで、LOUISVUITTONさんやHewlett PackardさんのロゴもこのFuturaが使われています。ちょっとした高級感を出すのに便利なフォントです。

(画像:https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/homepageより)


3.Times New Roman(セリフ)

カッチリとしたTimes New Romanのフォントは誰もが一度はどこかで目にしたことがあるのではないでしょうか。イギリスのタイムズ紙が開発したフォントで、洋画の中で登場する新聞では多くがこのフォントが使用されています。

(画像:https://www.thetimes.co.uk/より)



4.Didot(セリフ)

優雅な印象のこのフォントはDidot。アメリカの女性雑誌であるVOGUEにもこのフォントが使用されており、個人的には素敵な芯の強い女性のイメージが強いフォントです。

(画像:https://www.vogue.co.jp/より)



5.Helvetica(サンセリフ)

もっとも名前の知れたフォントであるHelvetica。もっとも汎用性が高く、Macには標準搭載されています。一方、Windowsには入っていないため、Helveticaに似たArialがよく使われています。



6.Arial(サンセリフ)

みてもらうとわかるように、一見するとHelveticaのように見えます。両者を比較すると、Helveticaの方がより直線的な印象があり、Arialは文字の切れ目などが斜めになっているものがあり、やや細身の印象があります。特に大文字のQや小文字のaやtでそれぞれの直腸が出ているかと思います。



慣れないとなかなか両者の違いを見分けることが難しいことから、HelveticaとArialを当てるゲームなるものも登場しています(笑)みなさまもぜひ以下のリンクから挑戦してみてください!

http://www.ironicsans.com/helvarialquiz/


7.Impact(サンセリフ)

力強い印象のImpact。EDM系の音楽を使用する際は、私たちもその名の通りこのようなインパクトのあるこのフォントを使用したりします。



8.Gill Sans(サンセリフ)

丸みを持った優しい雰囲気をまとったGill Sans。その可愛らしさと視認性の高さから広く人気のあるフォントの一つです。小文字のgが非常に特徴的で、Gill Sansのホームページに掲載されている画像にもこの小文字のgのデザインが大体的に乗っています。

(画像:http://www.gwengaleza.com/gill-sans/)


9.DIN Condensed(サンセリフ)

名前の通り凝縮されて縦に長いDIN Condensed。駅で見られる駅名表示板でも使用されています。下の画像の京成電鉄の場合だと、円の中に書かれているKSがDIN Condensedとなり、ローマ字表記のKeisei Hikihuneなどの文字がDIN Condensedよりも少し丸みを帯びたDIN Mediumと言うフォントになります。


よく利用することの多いだろう山手線新宿駅の場合も先ほど同様DIN Mediumが使用されています。(https://www.jreast.co.jp/press/2016/20160402.pdfより)



ここまでお読みいただきありがとうございます。次回は、和文フォントについてまとめてみようと思います。参考にしていただければ嬉しいです。それでは!

こんにちは。Film.hmです。
 PhotoshopやLightroomなどで出てくる「白レベル」と「ハイライト」について解説したいと思います。

1.ヒストグラムの確認

白レベルやハイライトについて知るには、まず「ヒストグラム」について知っておきましょう。
「ヒストグラムってなんぞ?」って方は多いと思いますが、写真や映像を編集したことがある人なら一度は目にしたことがあるはずです。
これです。

なんかよくわかんないグラフっぽいものがありますね。これがヒストグラムです。

ヒストグラムは、横軸にピクセルの明るさ、縦軸にピクセルの量を表しています。画像はピクセルという単位のドットで表現されいます。そのピクセル一つ一つの明るさを変化させることによって、写真を加工できたりします。

では例を見ていきましょう。
下の写真はだいぶ暗めですね。ヒストグラムに注目していただけるとわかりますが、ヒスグラムがほぼ左寄ってる(=明るさが低い)ことがわかります。

では下のパラメータの中の露光量をあげて見ましょう。

めちゃくちゃ画像が明るくなったのと同時に、ヒストグラムが右に寄りました。

ちなみに右上に注目していただけると、ヒストグラムを見ることで黒つぶれ、白飛びをしているかどうかを教えてくれます。


そしてPhotoshop、Lightroomでは、マウスポインタをヒストグラムに持っていくことでどのパラメータがヒストグラムのどの部分に当たるのかを示してくれます。
例えば、下の二つの画像は、ハイライトと白レベルを表しています。微妙に色が違う部分が、その領域ということです。



2.白レベルとハイライトの違い

以上のことからだいたい白レベル、ハイライトの違いはわかっていただけましたか。
ヒストグラムで見ると、パラメータの司る領域が異なることがわかったと思います。
白レベルは画像全体の明るさの最大値をあげる、ハイライトは画像の明るいところをより明るくしたり、白飛びしてしまった部分の復元などに役立ちます。
下の画像のように、ヒストグラムを確認しながら各種パラメータを操作することによって、以下のような画像が完成します。

ヒストグラムを確認していただければ、一部山なりになっており、あとは一様に分布しています。一応写真における適正ヒストグラムの形は、真ん中が山なりになっているのが理想だそうです。あくまで理想なので、好きなように編集すればいと思いますが。
なんとなく白レベルとハイライトについてわかっていただけましたかね??
引き続き記事を書いていく予定なので、今後も見ていただければ嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

みなさまこんにちは、Film.hmです。


先日映画館で「亜人」を見てきました。みなさまご覧になりましたでしょうか。綾乃剛さん、佐藤健さん最高にカッコよかったです。ただ今回お話ししたいのはそれではなく、映像の ”色” の話。まずはこの画像をご覧ください。

(https://www.youtube.com/watch?v=82B-a_vdpdYより)


この映画をまず見て思ったのは、映像が “極端に青い” こと。青や赤といった色を強調すると映画っぽい色合いになることが知られていますが、ここまで青を強調した映画は初めて見ました。この映画の緊迫感とクールな印象に合致した素晴らしい色使いでした。


こんな自由で繊細な色が表現できたら一気に"プロ感"を演出できるようになることは間違いありません。こんな “色表現” について、今回は非常に簡単となってはしまいますが解説させていただきたいと思います。


1. “Log撮影”について


まずは下の写真をご覧ください。

【Logで撮影した画】

【Logで撮影した画に色相補正を行ったもの】

photo/ camera : sony α6500, lens : sigma contemporary f1.4mm


Logという設定で撮影した動画及び写真は、コントラストや彩度が浅く見える傾向にあることが見ていただけたかと思います。Log撮影というのは、通常の撮影よりも情報量を多く記録しておくことのできる撮影方法のことです。


そもそもなぜLog撮影をするのか。最初は私もとても疑問に思っておりました。後で色を調整するならもともとの色は関係ないのではないかと。しかし、実際にLogで撮影してみるとその有用さを痛感いたしました。とにかく色の調整がしやすい。Log撮影では記録された情報量が多いために、色相を調整をした際に色つぶれやノイズが起きにくく、よりイメージにあった繊細な色の調節を行うことができました。


イメージにマッチした色の表現というのはとても重要です。動画や写真は進歩を続け、もはや現実のそのままの色を表現できれば良いという時代ではなくなってきています。その顕著な例が最初に取り上げさせていただいた映画「亜人」。映画中の緊迫感や冷血さを孕んだストーリー展開に、青という色が臨場感を与え、 見ている者に興奮を与えてくれる素晴らしい表現だったと思います。


同じような色の例として紹介したいのが、"ハリーポッター"。誰もが知っているこの映画も非常に暗い色を基調とし、グリーンが強調されたミステリアスな世界観が表現されています。このように、色というのはストーリーに統一感を持たせることや、その動画のイメージを効果的に含ませることが可能となります。


(Harry Potter and the Prisoner of Azkabanより)


補足:panasonicではv-log、sonyではs-log、djiではd-logと呼ばれていますが、同じようなものと捉えてしまって問題ないかと思います。


2.  ”LUT”について

Adobeさんのphotoshopやpremiereのソフトを使う場合、多くの人はカラーバーを用いて色温度やコントラスト、露光量を調節しているではないでしょうか。


カラー補正はとても重要で、細かい色調整はやはりここでしていかなくてはなりません。しかし、このような調整は非常に多くの時間と労力がかかってしまいます。そこで私たちが非常に重宝しているのが、この ”LUT” 。百聞は一見に如かずということでまずは、下の画像をご覧いただきたいと思います。

【camera-rawフィルターでの補正のみ】

【camera-rawフィルターでの補正+LUT】

photo/ camera : sony α6500, lens : sigma contemporary f1.4mm, model : hiraku DOI


【camera-rawフィルターでの補正のみ】

【camera-rawフィルターでの補正+LUT】

photo/ camera : sony α6500, lens : sigma contemporary f1.4mm, location: Eitaibashi, Tokyo, Japan


LUTとは、すでにある一定の画像処理が施されるようにプログラムされたデータ構造のことで、今回当てたLUTは "M31-Rec.709.cube” というもの。上の画像と比較すると、下の画像は青と赤が強調されたテイストになっていることが感じられると思います。


LUTは有料のものから無料でダウンロード可能なもの、もともとpremiereやphotoshopに入っているものまで様々です。今回当てたM31というLUTは最初に触れた映画亜人のようなシャドーに青みがかかった色を表現するのに適しており、簡単にシネマティックな色合いを表現できることから非常に重宝しております。しかも、なんと嬉しいことに以下のリンクから無料ダウンロードが可能です!



Free Cinematic LUTs Pack for Video Editing

https://filtergrade.com/free-cinematic-luts-video-editing/



リンクからLUTがダウンロードできたら、以下の手順で画像にLUTを当てることができます。

Ⅰ. photoshopの場合

レイヤー > 新規調節レイヤー > カラールックアップ > 3D LUTを読み込み > M31-Rec.709.cube(自分の入れたいLUTを選択)


Ⅱ. premiereの場合

ファイル > 新規 > 調節レイヤー > (タイムラインへ挿入) > lumiteriカラー > 基本補正 > LUT設定 > 参照 > M31-Rec.709.cube(自分の入れたいLUTを選択)

※プロジェクトの枠を選択してからでないと新規調節レイヤーを作成できないのでご注意を!


あとは、細かい色素調整をcamera-rawフィルターや色相・彩度などで調節して完成です。みなさまも是非お試しください。


今回の解説は、LogとLUTのいろはの部分にしか触れることができませんでしたが、今後追って詳しく解説させていただこうと思いますので、ぜひご覧ください。それでは!


みなさん初めまして。

Film.hm です。

イベントだったり、企業CMだったり、様々な映像制作をしております。

この度ウェブサイトを開設いたしました。

日々カメラ、映像などについての記事などをポストしていく予定です。

よろしくお願いいたします。